皆さんは、LinkedInというSNSをご存じでしょうか。転職活動をされている方は、ネット上で名前くらいは見かけたことがあるのではないでしょうか。
さて、LinkedInをどのくらい活用していますか?
「何それ、知らない。」「聞いたことあるけど活用していない。」「アカウントは持っているけど、有効な使用法が分からない。」など、状況は様々でしょう。
今回の記事では、LinkedInの活用方法について、東証一部上場企業の元人事担当者で転職経験を持つ筆者が解説いたします。
アカウントを持っていない方は、転職活動の実施如何にかかわらず、この記事を読んだ後すぐに開設することをお勧めします。
筆者の情報
この記事で得られる情報
- LinkedInとは何か
- LinkedInを転職活動に活かす方法
LinkedInとは
LinkedInとは、ビジネスや職業、キャリア面でのつながりにおもきを置いたSNSです。
利用するユーザーは、自身のプロフィールとして、職務経歴や保有スキル、表彰実績などを公開し、他のユーザーとつながることができます。また、ビジネスに関するニュースや業界トピックスの発信、求人情報の提供、ビジネススキルのトレーニングプログラム提供など、さまざまなビジネス関連の機能を有しています。
ざっくりなイメージをお伝えすると、ビジネスに特化したTwitterといったところでしょうか。そこに、DODAのような求人情報サイト的な機能も付随しています。
LinkedInの活用法は2つ
LinkedInの活用方法は2つあります。
- ヘッドハンティングや求人オファーを貰うこと
- 転職面接前に面接官のプロフィールを調べること
詳しく解説します。なお、LinkedInの基本機能や操作方法については、この記事では解説いたしませんので、ご了承ください。
ヘッドハンティングや求人オファーを貰うこと
1つ目の活用方法は、「ヘッドハンティングや求人オファーを貰うこと」です。
先ほどもご説明した通り、LinkedInは自身のプロフィールとして、職務経歴や保有スキル等を公開しています。想像に易いと思いますが、企業の人事担当者やヘッドハンター、人材紹介業者などがそのプロフィールを閲覧し、個別に連絡を取ってくるということが日常的に行われているのです。
特に転職や求人情報収集を意識しておらずとも、一定程度プロフィール情報を公開していれば、確度の低いオファーも含め、連絡を頻繁に受けることでしょう。
ここでは、より多くの、そして自身の興味や経験職種に近いオファーを貰うためのテクニックをいくつかご紹介します。
1. プロフィールを充実させる
プロフィールが充実しているほど、アルゴリズムが自分に合った求人情報を提示しやすくなります。自分が興味のある業界や職種について詳しく記載し、スキルや経験、業績などをアピールすることが大切です。少なくとも、自己紹介欄、職歴欄、学歴欄は正しく網羅的に記入するようにしましょう。
2. 求人情報をフォローする
自分が興味のある業界や職種に関する求人情報をフォローすることで、新着求人情報をいち早く知ることができます。LinkedInの検索機能で、自分が興味のある業界や職種を入力して、求人情報を探すことができます。
3. 求職者ステータスを設定する
LinkedInには、自身が求職中であることを示すことができる「求職者ステータス」機能が存在します。この設定を行うことで、LinkedInのアルゴリズムがあなたのプロフィールを求人掲載者に提示するようになります。
なお、設定方法は以下の通りです。これを行うことで、自身のプロフィール写真に「OPENTOWORK」の文字が表示されるようになります。
- 自身プロフィールページで、プロフィール上にある+(プラス)ボタンをクリック/タップ
- 「フレームを追加」を選択
- 「#Opentowork」を選択し適用
- 探している職種や職務経験などの情報を入力し追加
4. キャリアインタレストを設定する
「キャリアインタレスト設定」を用いることで、自分が興味のある業界や職種、就業形態、勤務地、年収などを設定することができます。この設定をすることで、自動的に自分に合った求人情報を提示するようになります。
こちらは求人ページから設定できますので、ぜひ活用しましょう。
転職面接前に面接官のプロフィールを調べること
2つ目の活用方法は「転職面接前に面接官のプロフィールを調べること」です。こちらの使い方のほうが、すでに転職活動が進んでいる方にとっては有用だと思います。
もはや文字通りの行為なのですが、面接官のLinkedInアカウントを検索し、プロフィールを調べるという意味です。
転職活動の面接においては、面接官の役職や氏名を事前に教えてもらうケースが多くあります。仮に、教えてもらえなかった場合でも、「面接をしていただく方の役職やお名前などお伺いすることは可能でしょうか?」と問い合わせれば拒否はされないでしょう。
面接官はLinkedInアカウントを持っていることが多い
LinkedInは、ビジネスプロフェッショナルが自分のプロフィールを公開し、他のプロフェッショナルとつながったり、求職者とつながるためのSNSですので、企業の役職者や人事も利用していることが多く、特にある程度大きな企業であれば、一介の従業員でさえ利用している可能性が高いです。
筆者が所属するコンサル業界では、ほとんどの人間がLinkedInを利用していますので、調べる価値は十分にあります。
調べてどうするのか?
LinkedInのプロフィールには、顔写真、職歴、学歴、専門知識等が記載されています。これらの情報を確認することで、面接官の雰囲気、キャリア、興味関心を理解し、面接に備えることができます。
そうすることで、特に逆質問の際に、面接官のキャリア等のバックグラウンドを踏まえた質の高い質問をぶつけることができるでしょう。
その際、「LinkedInで●●様(面接官の名前)のプロフィールを拝見したのですが…」と冒頭に付け加えることで、この応募者は事前にしっかり準備ができる人間だという印象も与えることができ、一石二鳥にもなり得ます。
なお、逆質問に関する記事も掲載していますので、あわせてご確認ください。
面接官を調べた時の注意点
ただし、アカウントを見つけたからといって、面接官に直接LinkedInでコンタクトをとることは望ましくない場合がありますので、面接の場以外でのコミュニケーションは避けた方が無難です。
まとめ
今回の記事では、以下2つのLinkedIn活用方法をご紹介しました。アカウントを持っていない方は、今すぐ開設することをお勧めします。
- ヘッドハンティングや求人オファーを貰うこと
- 転職面接前に面接官のプロフィールを調べること