大学生の多くの学生が直面する就職活動。今回のコラムでは、日経の大手メーカーで採用担当を務めていた筆者が、実際の採用活動(就職活動)の中で遭遇した、おかしな大学生について紹介します。なお、直接的に就職活動の役に立つものではありませんので、悪しからず。
筆者の情報
どんな人にこのコラムを読んで欲しいか
- 就職活動前/中の学生
- 第二新卒で転職活動を行う方
<ケース1> なぜその服装?
二次面接の会議室、「失礼いたします」の挨拶とともに入室してきた男子学生。ジャケットを羽織っておらず(手に持ってもおらず)、白色のワイシャツに黒色のスラックスという服装。さらには、ワイシャツの下に着ているTシャツの柄が透けています。
面接に関しては、ハキハキと論理的に受け答えできていました。しかしながら、見た目のだらしなさが大きく影響し、不合格にしました。どのように考えたら、その服装で面接に臨むことになるのか見当もつきません。見た目が全てではありませんが、最低限の装いはして欲しいものですね。
<ケース2> 友達だっけ?
私の顔を覚えてくれていたのは、大変嬉しいのですが、馴れ馴れしすぎます。いくら一度話したことがあるといっても、TPOを意識した会話はするべきです。もしかすると、人懐っこさが売りなのかも知れませんが、最低限のマナー・礼儀があってこそ、良い評価につながる可能性が生まれます。
<ケース3> 講評してくれてありがとう?
二次面接の最後に「何か質問はありますか?」と、いわゆる逆質問を投げかけたところ、女子学生から「どのようなポイントを見て評価しているのですか?」との質問がありました。そこで、実際に評価ポイントとしている項目をいくつか伝えました。
そこで、話が終わればよかったのですが・・・
女子学生から「○○さん(面接官の名前)は、面接で、論理的に思考し行動した実績があるかという点と、様々な価値観を持つ人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めて行くことのできる素養があるかという点を見られているのですね。おそらく○○さんは、私のことを論理的に思考できない人間だと思われていますよね。しかしながら、私は~~というようなタイプなので実際には~~です。・・・」と、逆質問への回答に対する講評と弁解が5分以上続きました。
逆質問の際に、言い残したことを面接官に伝えることは大切だと思います。ただし、面接の内容を否定するような言い回しは、面接官を嫌な気分にさせてしまいます。弁解の内容自体は、論理的に思考して話せていたのに、どこか勿体ない、癖のある学生でした。
さいごに
今回のコラムでは、就活で会った、おかしな大学生を紹介しました。これから就活に臨む皆さんは、是非一定の常識のある大学生だと思われるような立ち居振る舞いをしてくださいね。
なお、当メディアでは、他にも就職活動・転職活動に役立つ記事を公開していますので、あわせて参考にしてください。