ホワイト企業あるある|就職・転職活動前に知っておきたい5つのポイント

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近年、ワークライフバランスの重要性が高まり、多くの人々が働きやすい環境を求めています。そんな中で、「ホワイト企業」と呼ばれる、従業員の幸福度を重視し、働きやすい環境を提供する企業が注目されています。

ホワイト企業/ブラック企業ということを意識せず入社した会社で勤務し、「ワークライフバランスなんて存在しない」「過労で限界・・・」「残業地獄でモチベーションが上がらない」と苦労している方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、就職活動や転職活動を行っているの皆さんに向けて、「ホワイト企業あるある」を大手日系企業の元人事担当者/現役組織人事コンサルタントが紹介いたします。これらのポイントを押さえることで、より働きやすい環境を見極める手助けとなるでしょう。

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どんな人にこのコラムを読んで欲しいか

  • 就職活動前/中の方
  • 一般的な企業情報を収集したい方

「ホワイト企業」とは

「ホワイト企業」という用語は、労働環境や労働条件が従業員にとって働きやすく、バランスの取れた環境を提供する企業を指す言葉です。法律等に定められた具体的な定義はなく、企業によって実施している取り組みや文化は異なります。

ホワイト企業あるある

ホワイト企業と評される取り組みは企業によって異なりますが、その傾向やあるあるな取り組みが存在します。以下5つの観点でご紹介します。

  • 労働時間
  • 休日・休暇
  • 時間外労働手当
  • 福利厚生
  • キャリア・スキルアップ支援

ただし、ホワイト企業が自分にとって良い会社とは限りません。

たとえば、ホワイト企業はしばしば堅実な組織文化を持ち、変化や革新を抑制することがあります。従業員が新しいアイデアやイノベーションを提案し、実践する機会が制限されることがあるなど創造性や自己表現の機会が減少し、スキルアップや成長が阻害される可能性があります。

これはあくまでも一例ですが、自身の志向や働き方とマッチしない企業であれば、「自分にとって良い企業」とは言えません。

労働時間

  • 標準的な労働時間が設定され、従業員の残業が少ない。
  • 労働時間の管理が厳密で、過労を防ぐために適切な休憩時間が設けられている。
  • フレックスタイムやテレワークなどの柔軟な働き方が奨励されている。

休日・休暇

  • 法定の休日や年次有給休暇がしっかりと取得できる。
  • プライベートな時間や家族との時間を大切にする文化が浸透している。
  • 特別休暇や慶弔休暇などの制度が整備されている。

時間外労働手当

  • 残業代や時間外手当が適切に支給され、労働基準法や労働契約に基づいた処遇が行われる。
  • 時間外労働をできるだけ抑制し、労働時間の適正化に努める。
  • 労働時間の記録や報告が適切に行われ、従業員の労働時間が過重にならないよう配慮される。

福利厚生

  • 健康保険や厚生年金などの社会保険が充実している。
  • 社員食堂や保育施設、スポーツ施設などの福利厚生施設が整備されている。
  • ストレスチェックやメンタルヘルスサポートなど、従業員の健康管理が重視されている。

キャリア・スキルアップ支援

  • 教育・研修プログラムが充実しており、従業員のキャリアアップをサポートする。
  • 昇進や昇給の機会が公平かつ透明性を持って提供される。
  • マネジメント研修や外部セミナーへの参加支援など、スキルの習得と成長を促進する仕組みが整っている。

ホワイト企業を見分けるポイント

  1. 実際の従業員の声を聞く: 社員の口コミや評判を調査し、現場の雰囲気や働きやすさ、福利厚生などについて情報を収集しましょう。説明会や会社のホームページからは得られない、生々しい情報から企業を見極めましょう。
  2. 労働条件や福利厚生を確認する: 給与水準や労働時間、休暇制度、健康保険や厚生年金、福利厚生施設など、労働条件や福利厚生について、求人情報から確認し、事前にしっかり理解しておきましょう。
  3. 面接時の逆質問を活用する: 面接時に、従業員の働きやすさや成長支援について具体的な質問をすることで、企業の姿勢や取り組みを確認しましょう。ただし、あまりにも労働条件に偏った質問をしていると、面接の評価が下がってしまうかもしれません。
  4. 社員の離職率を調査する: 四季報や外部機関が行う企業調査における、離職率数値を確認しましょう。離職率の高さは、従業員の満足度や労働環境の悪さを示す場合があります。
  5. 社外の評価やランキングを参考にする: 外部機関が行う企業評価や満足度ランキングを参考にしましょう。必ずしも、正しい情報とは限りませんが、大手の機関がまとめている情報を中心に確認することで、一定の信頼性が担保できます。

さいごに

今回のコラムでは、ホワイト企業だと言えるポイントと、転職活動においてホワイト企業を見分けるポイントをお伝えしました。

会社選びの際に、是非参考にしてください。